海外で生活をしていると、美味しいお米が恋しくなりますよね。実際私もヨーロッパで暮らしていて、現地の人はお米よりパン・パスタ・ピザといった小麦の主食を好み、なかなか美味しいお米料理に出会うことは少ないので、よりお米が食べたくなります。
また、現地で手に入るお米はいろいろありますが、日本のお米に近いものを見つけるのは意外と難しいもの。今回は、世界のお米の種類や、実際に我が家でリピートしているお米、その美味しい炊き方をご紹介します!
- 本記事の信憑性

当ブログの筆者は、これまで中東とヨーロッパで5年間の駐在生活を送ってきました。
現在も海外で5人家族を支える母として、毎日の美味しい食卓とみんなの健康を守っています。
じっくりご覧いただけますと幸いです🙇♀️
海外やヨーロッパでお米は手に入る?
結論から言うと、ヨーロッパでも、日本米や、日本米に近い「ジャポニカ米」を購入できることが多いです。ヨーロッパ以外の地域でも同様ですが、品揃えは国や地域によって異なります。
まず、世界では、以下のようなお米が流通しています。

- 1. ジャポニカ米(短粒種)
日本や中国東北部、ヨーロッパの一部などで栽培され、短く丸みのある形と粘り・ツヤが特徴。世界の米生産量の約2割を占め、主に「炊く」調理法で食べられている。 - 2. インディカ米(長粒種)
世界の米生産量の8割以上を占め、中国南部や東南アジア、アメリカ南部などで広く栽培されている。バスマティライスやタイ米もインディカ米に含まれる。細長くパサパサした食感で、ピラフやカレーに適している。 - 3. ジャバニカ米(中粒種)
ジャポニカ米(短粒種)とインディカ米(長粒種)の中間的な特徴を持つ。生産量が少なく、ジャワ島や中南米など一部地域で栽培される。大粒であっさりした味と適度な粘りが特徴で、リゾット、パエリア、ジャンバラヤなどに使われることが多い。

お米はさらに細かく分類すると、約10万種類も存在するというからビックリですよね!
海外では、日本食材店やアジア系スーパーで、日本のお米に近い「ジャポニカ米」を購入できることが多いですよ。ただし、円安や物価高の影響で価格が上昇しています。お米の値上がりについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
【実録】ヨーロッパのスーパーのお米コーナーはこんな感じ
先日、どこにでもあるその辺のスーパーでお米売り場の写真を撮ってきました!


実際、私が住んでいる国のスーパーでは、こんなふうにお米が売られています。
値段は500gで2〜6ユーロとピンキリですが、日本人からしたら珍しいバスマティライスや長粒種も含めて、お米の選択肢は日本のスーパーよりも多いですね。
そして、見つけました!


(ジャポニカ米と同じ短粒種)
Rundkornreis(ルントコルンライス)は、ドイツ語で「丸粒米」を意味します。これは、日本米と同じジャポニカ米(短粒種)を指す言葉です。なんとこのスーパーでは、1kgが1,99ユーロ(300円ちょっと)で売られていましたよ〜!日本より安いですね。
ただしこちらのお米を食べてみたところ、粘り気はあるもののジャポニカ米ほど強くはなく、食感はしっかりして、やや硬め。また、主にヨーロッパで栽培されており、和食にはやや適応しきれない感じが否めません。インディカ米よりは粘りがあり、ジャポニカ米に近いですが、特別な風味や甘みは少なめです。



値段がお安く、手軽に手に入ることを考えれば、一度試してみる価値はあるかも?
結局、著者がヨーロッパでリピートしているお米は「ゆめにしき」
ヨーロッパで日本米やジャポニカ米をあれこれ探した結果、我が家が行き着いて1年以上ずっとリピートしているのは、ヨーロッパ産のこしひかり「ゆめにしき」というお米です。


- 産地
イタリア - 価格
5kgで30ユーロ弱。これでも、純・日本産のお米に比べると比較的リーズナブルです。 - 購入できる場所
アジア系スーパー、日本食材店、オンラインショップ
(普通のスーパーには置いていません。涙)
ゆめにしきのパッケージ裏




「欧州産 新こしひかり」の文字通り、イタリア産のお米で、ドイツでパックされているんですね。
実際食べてみると、「ゆめにしき」は甘みがあり、日本のお米らしい豊かな風味が感じられます。炊き上がりはふっくらもちもちとしていて、とくにおにぎりやお寿司にすると、その甘みと粘りが引き立ちます。そしてなんといっても、他のお安いブランドのお米に比べて、冷めても美味しさが保たれるので助かっています!



お米にうるさい夫もこのお米には満足しているようですよ〜
以下のようなお米も、地元のスーパーでも店舗によっては「SUSHI RICE」として売られていますが、やっぱり日本人の口に合うのは、アジアンスーパーまで買いにいかないと難しい。しょうがないとはいえ、海外生活の面倒なところですね。




海外でも「ゆめにしき」を美味しく食べる4つのコツ
そんな我が家の食卓を支えてくれている「ゆめにしき」も、美味しく食べるためには、炊き方に少し工夫が必要です。
4つのコツ
- 水加減に注意
ゆめにしきは水分を少し多めにすると、ふっくらもちもちに仕上がります。お米1合に対して水をほんの少しから1割程度、増やしてしてみてください。 - 浸水時間をとる
30分ほど浸水させることで、お米に水分がしっかり吸収され、炊き上がりがふっくらします。 - 炊き上がり後の蒸らし
炊き上がったら、10〜15分蒸らすことでお米がさらにふっくらし、粘りが引き出されます。 - 日本の炊飯器を使う
めんどくさい時は上の②や③はすっとばしてOKですが、美味しく炊ける炊飯器だけは、美味しいお米を炊くために必要不可欠です。
日本の炊飯器は、日本のお米の炊き方に特化した設計がされており、特に粘り気の強いお米をふっくらと仕上げるのに適しています。たとえば、お米に均等に熱を加えて、炊き上がりの食感や味わいを最大限に引き出してくれますよ。
なので、美味しいお米を食べるためには、日本の炊飯器を用意しておきましょう。
炊飯器については以下の記事で詳しく解説しています


海外で「ゆめにしき」を美味しくいただいている実際のレシピ
「ゆめにしき」は基本的にどんな料理にも合いますが、普段作っていて美味しいのは、以下のようなメニューです。


おにぎり
「ゆめにしき」は、ふっくらしているため、おにぎりにぴったりです。海外で作ると、おにぎりすらご馳走になるから不思議。冷めても美味しさが保たれるので、ランチやお弁当にも最適!


海鮮丼
新鮮な魚が手に入った日は、海鮮丼もおすすめです。お米自体が美味しくて、海鮮の旨味との相性も良く、全体のバランスがとれた美味しい丼になります。高級な日本食レストランに行かなくても家で海鮮丼が食べられるのは、とても贅沢だし、何より格別に嬉しいです。


巻き寿司
ゆめにしきは巻き寿司にも最適です。とくに細巻きや巻き寿司は、ゆめにしきの甘みとほどよい粘りが酢飯とよく合います。生魚を入れない巻き寿司は、現地の子たちにも食べやすいようでとても人気があり、また作って!とリクエストされることもあります。
まとめ
ヨーロッパでも美味しいご飯を食べるためには、日本に近いジャポニカ米を選ぶのがオススメ。また、中でも「ゆめにしき」は価格と品質のバランスがよく、日本の味に近いお米として人気です。
あわせて、お米美味しく炊くためには日本製の炊飯器を使って、適切な水加減などを調整していくのがポイント。ぜひ試してみてくださいね!