私は海外駐在生活を通じて、日本製の炊飯器の素晴らしさと、海外の電圧に対応する日本製の炊飯器を海外に持っていくことの大切さを痛感してきました。それは、中東・ヨーロッパで2か国を渡り歩き、その間に海外製炊飯器2台、日本製炊飯器2台を使用して格闘してきたからこそ、気づけたことです。(私のリアルな炊飯器体験談はこちらからどうぞ。)
今日はそんな私の体験をふまえて、海外でも日本のお米を美味しく炊くための炊飯器選びのポイントと、ネット中を探して見つけた230V対応の炊飯器、それぞれのレビューまとめをご紹介しますね。

Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングの一つ一つの商品情報をできる限り調べ尽くして、この記事を書きました。なので、これを読むだけで230V対応の2〜4合炊きの炊飯器を納得して選べるような内容になっていますよ!
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海外対応炊飯器を使うメリット
メリット① おいしさ
海外では、日本のように美味しくご飯を炊ける炊飯器は少ないことが多いです。日本製の海外対応炊飯器を使えば、海外でも、どこにいても安定したおいしいご飯を炊くことができ、気軽に日本の味を楽しむことができます。


メリット② 安全面
海外対応炊飯器は現地の電圧(120V、220Vなど)やプラグ形状に対応しているため、変圧器なしで直接使えて、安全に使用できます。これにより、変圧器のトラブルや電圧違いによる故障のリスクを避けられます。



海外仕様の炊飯器は、日本向けの通常の炊飯器や現地の炊飯器に比べると高価だけど、何年も美味しく安全にお米を食べられることを考えれば、十分価値があるピヨ。
海外対応炊飯器の選び方
海外に持っていく日本の炊飯器を選ぶ際に考慮すべきポイントは、以下の5つです。
クリックで詳細が見られます。
① 渡航先の「対応電圧」を確認する
国ごとに異なる電圧(例:イギリスは240V、フランスは220V、日本は100V)に対応した炊飯器を選びましょう。電圧が違う炊飯器をそのまま使うと、とても危険です。別途、変圧器に繋げて使う方法もありますが、重さや手間が増えるため、渡航先の電圧に対応している海外向け炊飯器を用意することをおすすめします。


② 渡航先の「電源プラグの形状」を確認する
国ごとにプラグの形状が異なるため、渡航先のプラグ形状に合った炊飯器、または自分行く国に合ったプラグ変換アダプターが必要です。ヨーロッパでは主にCタイプ、アジアや中東ではさまざまな形状があります。アダプターは壊れやすいので予備を用意すると安心ですよ。


(クリックで拡大)


③ 炊飯量を選ぶ
家族構成に合った容量の炊飯器を選びましょう。
1~2人:3合炊き
3~4人:5.5合炊き(標準的)
5人以上:1升炊き(10合炊き)
一度に炊飯する量の適正範囲は、最大容量の7割程度が理想。余裕を持ったサイズを選びましょう。



我が家は小さな子ども3人との5人家族で、5.5合炊きを愛用しています。
④ マイコン、IH、圧力IHの違いを理解する
それぞれの特徴
マイコン式:手頃な価格、シンプルだが炊きムラが出やすい。
IH式:ふっくら炊け、保温性能も良好。
圧力IH式:高温加熱で甘みやもちもち感が引き立つ。
230V・ 2〜4合炊き 価格相場 | 炊き上がりの品質 | 炊飯時間 | 保温機能 | 価格 | メニューの多さ | 消費電力 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
マイコン式 | 2万円前後 | ||||||
IH式 | 5〜8万円 | ||||||
圧力IH式 | 該当なし |
価格重視ならマイコン式、日常使いにはIH式、食感にこだわるなら圧力IH式が最適です。



我が家は炊き上がりの品質や保温機能にこだわりたいので、圧力IHを愛用しています。6万円くらいしたけど、満足して使えていますよ!
⑤ どこで買う?
購入方法は主に2通り
- 日本で購入
- メリット:日本語で買える。飛行機の預け荷物や、前もって送れば到着後すぐに使える。
- デメリット:送料が高くなる可能性がある。船便の場合、到着まで時間がかかる。
- 現地で購入
- メリット:現地の電圧・プラグ対応済み。送料不要。
- デメリット:選択肢が限られる場合あり。言語の理解が必要。到着後、すぐに使えない。



到着後すぐに使いたい場合、日本での購入がおすすめだピヨ。
海外向け炊飯器の選び方をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。


230Vの電圧に対応している国一覧
230V対応の炊飯器を使用できる主な国は以下の通りです。
クリックして国名をチェック
アジア
インド(一部地域)/インドネシア共和国(一部地域)/シンガポール共和国(一部地域)/スリランカ民主社会主義共和国/パキスタン・イスラム共和国/バングラディシュ人民共和国/フィリピン共和国(一部地域)/ブータン王国/ミャンマー連邦
ヨーロッパ
アイスランド共和国/アイルランド共和国/イギリス(一部地域)/オーストリア共和国/オランダ王国/ギリシャ共和国/ジブラルタル(一部地域)/スイス連邦/スウェーデン王国/デンマーク王国/ドイツ連邦共和国(一部地域)/ノルウェー王国/フィンランド共和国(一部地域)/フランス共和国(一部地域)/ベルギー王国(一部地域)/ポルトガル共和国
オセアニア
サモア独立国/ニュージーランド(一部地域)
アフリカ
ガーナ共和国(一部地域)/ガンビア共和国/ザンビア共和国/シェラレオネ共和国/スワジランド王国/セーシェル共和国/ソマリア(一部地域)/タンザニア連合共和国/ナイジェリア連邦共和国/マラウイ共和国/南アフリカ共和国(一部地域)/モーリシャス共和国/リビア(一部地域)
北アメリカ
なし
中近東
イエメン共和国/イスラエル国/イラン・イスラム共和国/オマーン国/バーレーン王国(一部地域)
中南米
アング島/アンティグア・バーブーダ/グレナダ/セントキップ島・ニービス島/セントクリストファー・ネービス連邦/セントビンセント/ドミニカ共和国/トリニダード・トバコ共和国(一部地域)/バミューダ島(一部地域)/フォークランド諸島/メキシコ合衆国(一部地域)/モントセラト



230Vの電圧は主にイギリス、ドイツ、フランス、オランダ、オーストリア、スイス、シンガポール、ニュージーランドなどの対象地域で採用されているピヨ。
赴任先の地域が該当する場合は、230V対応の炊飯器を探すピヨ。
いきなり結論!著者の230V・2〜4合炊きおすすめ炊飯器


おすすめ理由は…
- 無駄がない2合炊きで少量でも美味しく炊ける
- 斬新でスタイリッシュなデザインがキッチンをオシャレに見せてくれる
- おひつを取り外しても、約2時間温かさをキープできる
この炊飯器は、コンパクトでありながらIH式の炊飯器として高機能さも兼ね備えています。
また、少量のご飯を炊きたい方には2合炊きはおすすめ。大きな炊飯器で少量を炊くと、炊飯のムラが出やすく、せっかくのパワーも無駄になってしまいます。その点、小さい炊飯器は少量のご飯を均一に炊くことができ、無駄なく、美味しく仕上げやすいというメリットがあるのです。
また、おひつ部分を取り外して持ち運べて、温かさを長時間キープできるのも嬉しいポイントです。
\ 4合炊きもある /
ネットで買える、230V対応・4合炊き以下の小型炊飯器はこの4つ!
ここからは、日本の大手オンラインショップ(楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング)で買える、230Vに対応した2合・3合・4合炊きの海外向け炊飯器を全般的にご紹介します。



赴任前で忙しいそこのあなたに代わって、いろんなサイトをくまなくチェックしてきましたよ〜!
現時点では、日本のオンラインショップでは、以下の合計4種類の炊飯器が見つかりました。
- マイコン式
-
2種類
18,480円〜20,400円 - IH式
-
2種類
51,579円〜72,800円 - 圧力IH式
-
なし
5.5合炊きだと圧力IHは8種類から選べます
※価格は執筆時点のものです。



小型の炊飯器だと正直、選択肢が少ないから、もっとたくさんの炊飯器から選びたい場合は、5.5合炊きを検討するといいピヨ。
230V対応・4合炊き以下の炊飯器の一覧(比較表)
商品写真クリックで詳細にジャンプ
※価格は執筆時点の金額です。最新情報をご確認ください。



一番左のJAJ-A55Sだけ、BFプラグなので注意してピヨ。もし、異なる種類のコンセント形状の国に行く場合は、「炊飯器の選び方」にも出てきた「プラグ変換アダプター」を一緒に使うといいピヨ。
① タイガー JAJ-A55S(マイコン式)
★口コミNo.1★
ふっくらご飯を手軽に炊きたい人。
② 象印 NS-LLH05(マイコン式)
おいしいご飯を手軽に食べたいけれど、加熱方法にこだわりたい人。
③ 日立 RZ-WS2Y(IH式)
★著者のオススメ★
軽くて使いやすいおひつで美味しさを長持ちさせたい人。
④ 日立 RZ-WS4Y-N(IH式)
高性能炊飯器&おひつを活用しつつ、一度に多めにお米を炊きたい人。
各炊飯器の詳細と、購入した人の口コミ・レビュー
※価格順
① タイガー JAJ-A55S(マイコン式)
口コミNo.1
ふっくらご飯を手軽に炊きたい人におすすめ
炊飯量(合) | 3合 |
---|---|
購入者の評価 | 4.5 👑![]() ![]() |
コンセント形状 | BFタイプ |
消費電力 | 385-420W |
本体重量 | 2.9kg |
製造国 | 中国製 |
特徴 | ・tacook(同時調理)、タイマー予約炊飯、保温機能 ・パネルカバーつきで外観すっきり |
購入者の口コミ・レビューまとめ
日本に来る前にスペインのミニ炊飯器返品しちゃったから、ティファールのマルチクッカー買うかなあとか思ってたんだけど、如何せんサイズが大きくてどうしたものか…って思ってた矢先のこれ!海外仕向けでダサくない日本の炊飯器なんて存在したのか、最高じゃんありがとうタイガー🐯 @Tiger_PR_JPN pic.twitter.com/qdmlWImmsK
— 下村アリス (@ALICECHAMxxx) November 14, 2024
良い点
- 長年愛用できるデザインの良さ。
- 海外製炊飯器よりも日本製の品質が高い。
- 2人用にちょうどいい大きさ。
- 実物が写真より素敵。
- 梱包が丁寧(海外発送でも安心)。
微妙な点
- 中国タイプのプラグが付属しており、他の国では変換プラグが必要(付属していない)。
- 炊飯容量が少なく、3合炊きでは具材を入れると溢れやすい。



この炊飯器、一見、昭和っぽいか?!と思いきや、女子のハートも掴む可愛さ。その上2万円を切るってありがたいピヨ。
3合炊き炊飯器はコンパクトさが魅力だけど、具材を多く使う炊き込みご飯には、お米を減らすか、具材を別調理するといった工夫が必要になるピヨ、ね。
② 象印 NS-LLH05(マイコン式)
おいしいご飯を手軽に炊きたいけれど、加熱方法にこだわりたい人におすすめ
炊飯量(合) | 3合 |
---|---|
購入者の評価 | 4.2![]() ![]() |
コンセント形状 | SEタイプ |
消費電力 | 450W |
本体重量 | 2.8kg |
製造国 | 中国製 |
特徴 | ・ふっくらおいしい「全面加熱」 ・強火で炊き続け、うまみ引き出す「豪熱沸とう」 |
購入者の口コミ・レビューまとめ
良い点
- ヨーロッパの硬水でも問題なく炊ける。
- 値段の割に性能が良くて、コンパクト。
- チキンライスや豚の角煮も作れる。
- かなり大きいスーツケースなら入れることができる。
- 約8時間程度保温してもお米がパサつかない。
微妙な点
- 炊き上がりの時間が炊き上がり直前になるまで表示されないのが不便。



この炊飯器は中国で生産されているけど、象印は品質管理に厳しいことで知られていて、日本国内と同じ品質基準で製造されているので、安心して使用できる製品といえるピヨ。低価格なので、予算が低めの方にはオススメ。
③ 日立 RZ-WS2Y(IH式) ★著者のオススメ★
軽くて使いやすいおひつで美味しさを長持ちさせたい人におすすめ
炊飯量(合) | 2合 |
---|---|
購入者の評価 | 3.6![]() ![]() |
コンセント形状 | SEタイプ |
消費電力 | 500W |
本体重量 | 3.3kg(おひつ部のみ 1.8kg) |
製造国 | 日本製 |
特徴 | ・軽量な打込鉄釜を採用 ・従来の厚く重い内釜に比べて、おいしく炊けて軽い ・おひつ部分を外しても、約2時間の間、約70℃の温度でキープ” |



この炊飯器は、今のところ具体的な口コミは見つからなかったピヨ。ちょっと評価は高くないけど、上の「著者のおすすめ」にも挙げた通り、230V・2〜4合炊きの中で総合的におすすめNo.1に選んだピヨ。
④ 日立 RZ-WS4Y-N(IH式)
高性能炊飯器&おひつを活用しつつ、一度に多めにお米を炊きたい人におすすめ
炊飯量(合) | 4合 |
---|---|
購入者の評価 | なし |
コンセント形状 | SEタイプ |
消費電力 | 800W |
本体重量 | 3.6kg おひつ部のみ 2.2kg |
製造国 | 日本製 |
特徴 | ・軽量な打込鉄釜を採用 ・従来の厚く重い内釜に比べて、おいしく炊けて軽い ・おひつ部分を外しても、約2時間の間、約70℃の温度でキープ |



この炊飯器は、今のところ口コミは見つからなかったピヨ。一つ上に載せた2合タイプと性能は同じなので、こちらも同じくオススメ。シャンパンゴールドと黒の色使いは、これまたかなりオシャレでオシャレさんの心をくすぐりそうだピヨ。
まとめ
海外生活でも日本のお米を美味しく炊き上げるには、現地の電圧やプラグに対応した炊飯器選びがポイントになります。日本製の炊飯器はその性能の高さから、海外でも多くの家庭で信頼されています。
230V対応の炊飯器について詳しくご紹介したこの記事が、あなたの新生活のお役に立てば嬉しいです。世界中どこにいても、心温まる美味しいご飯とともに、素敵な海外生活を楽しんでくださいね!