ヨーロッパでこんなベーキング食材は手に入る?主要な日本食材店も紹介

海外・ヨーロッパでこんなベーキング食材は手に入る?入らない?

海外でお菓子作りやパン作りを楽しみたい方にとって、日本で当たり前に手に入る食材が意外と見つからず、困ることがあります。

たとえば私が住んでいるヨーロッパでは、日本のスーパーで簡単に買えるベーキング食材の中でも、現地の一般的なスーパーではほとんど見かけないものも。

今回は、そんな「海外で手に入りづらいベーキング食材」と、その代用品などについて、現地から解説します!

  •  本記事の信憑性
海外駐在中の筆者と手作りお寿司

当ブログの筆者は、これまで中東とヨーロッパで5年間の駐在生活を送ってきました。
現在も海外で5人家族を支える母として、毎日の美味しい食卓とみんなの健康を守っています。

じっくりご覧いただけますと幸いです🙇‍♀️

目次

海外(ヨーロッパ)で手に入れづらいベーキング食材

日本食材店やアジア食材店では売られているかもしれませんが、一般的に海外のスーパーで入手しづらい食材を挙げてみます。

食材代用品
バニラエッセンスバニラエクストラクト
強力粉オールパーパスの小麦粉など(日本の中力粉相当)
抹茶パウダーグリーンティーパウダー
桜の花の塩漬け×
白玉粉・もち粉×
昆布粉昆布だしの粉末
あんこ小豆+砂糖で手作り
きなこ×

バニラエッセンス

日本のようなギュッと凝縮されてパラパラ振りかけるだけのバニラエッセンスは、ヨーロッパでは見かけません。代わりに、バニラエクストラクト(Vanilla extract)というものが売られています。バニラエクストラクトは、バニラビーンズをアルコールに漬けて、その風味を抽出した液体です。お菓子作りなどで使われる香り豊かな調味料で、日本のバニラエッセンスより少し風味が穏やかなので、一度に使う量はドバドバと、多めになります。

Vanilla extract
Vanilla extract
出典:BILLAオンラインショップ
バニラシュガー
バニラ+お砂糖のバニラシュガーもあります
出典:BILLAオンラインショップ
著者:みゃーこ

上の二つはどちらもバニラエッセンスと使い勝手が違うので、お菓子作りが好きな方は、バニラエッセンスを用意するのがオススメです。

強力粉

小麦粉は、ヨーロッパのスーパーでは、とくに種類がたくさんあります。しかし海外(ヨーロッパ)ではもともと、日本の「強力粉」「薄力粉」に相当する分類自体がなく、とくに日本のパン独特のフワッと柔らかい食感のパンを作ることがとても難しいです…。クウェート時代も同様でした。いまだに、メロンパンやロールパンといった、日本ならではのパン作りに適した小麦粉の正解に出会えていません。パン作り好きとしてはとても痛い…。なんとなく近い食感のパンであれば、普通に作ることはできます。

「小麦粉」と調べて出てくる商品は色々
だけど強力粉は存在しません…。

出典:BILLAオンラインショップ

抹茶パウダー

昨今の日本の抹茶ブームで、ヨーロッパなど一部の国では普通に売られていることもあります。ちなみに私が住んでいるヨーロッパの先進国では、抹茶のカフェが大盛況で、そこら辺に普通に抹茶パウダーも売られています。ただし国によっては手に入りづらいと思い、リストに載せました。

桜の花の塩漬け

日本食材店が近くにある場合、上に挙げた食材もほとんどは手に入ることが多いですが、桜の花の塩漬けなど特殊な食材は難しいでしょう。ただし、桜の花の塩漬けをヨーロッパで手作りされている方もお見かけしたことがあります。海外でもやろうと思えば、不可能なことはない?!

ヨーロッパで日本食材を買う方法

ヨーロッパでは日本食材を手に入れる手段はいくつかあります。都市部では比較的入手しやすいですが、地方では工夫が必要です。以下、具体的な購入方法や、有名どころの日本食材店・アジア食材店をご紹介します。

日本食材の購入方法 日本食材専門店(実店舗)に行く

ヨーロッパ各国の主要都市には、日本食材を専門に扱う店があり、調味料やお米、冷凍食品、レトルト食品などを購入できます。国別の主な店舗は、以下の通りです。

日本食材店の一例

ドイツ

フランス

  • パリ
    • Kioko:日本食材専門店
    • ACE Mart:アジア食材店だが日本食品も豊富

イギリス

オランダ

  • アムステルダム
    • Shilla:アジア系スーパー

  • アムステルフェーン
    • Iseya:日本人向けのスーパー

スペイン

オーストリア

  • ウィーン
    • NIPPON-YA:日本食材専門店、配達も可能
    • Cya no ma:日本茶・抹茶専門カフェ
海外駐在お助けママ

執筆時点の情報です。最新情報はご確認ください、ピヨ。

日本食材の購入方法② アジア系スーパーを利用する

日本食材専門店がない都市や地方では、アジア系スーパーが代替手段になります。とくに中国・韓国・タイ系スーパーでは、日本の食品が一部置いてあることが多いです。また、中国や韓国系のスーパーは、日本食材店よりも数が多いと思います。

主な取り扱い商品

  • 醤油
  • 味噌
  • インスタントラーメン(韓国のものが多い)
  • 冷凍食品(餃子、枝豆、魚など)…etc.

大手チェーン例

海外駐在お助けママ

地元の普通のスーパーでは置いていないような新鮮な葉物野菜や根菜が買えたりすることもあるので、日本食材店以外にも、お気に入りのアジア系スーパーを見つけておくといいピヨ!

日本食材の購入方法 現地スーパーで購入する

最近では、以下の大手スーパーのアジア食品コーナーで日本食材が手に入ることも多いです。

  • Carrefour(フランス、スペイン、ベルギー)
  • Edeka, Rewe(ドイツ)
  • Tesco, Sainsbury’s(イギリス)
  • Auchan(フランス、ルクセンブルク)
  • Migros, Coop(スイス)

主な取扱商品

  • 醤油(Kikkomanなど)
  • 味噌(BIOスーパーでオーガニック味噌)
  • 豆腐(BIO系スーパーに多い)
  • 海苔(寿司コーナーにあることが多い)
著者:みゃーこ

海外での日本食ブームは、在外家族にとってもありがたいですね!

日本食材の購入方法④ オンラインショップを活用する

都市部に住んでいない場合や、品揃えのよい店舗が近くにない場合、オンライン購入が便利です。

ヨーロッパ全域対応のオンライン食材店

Pickup 北海水産(Hokkai Suisan)

オランダに拠点を置く北海水産は、アジの開きやサバの味噌漬け、ウナギのかば焼きなど、日本の伝統的な魚介類の加工品を提供しています。 急速冷凍技術を用いて鮮度を保ち、ヨーロッパ各地に配送してくれます。注文方法や配送スケジュールについては、北海水産の公式サイトで詳細をご確認くださいね。 

>> サイトへ hokkai.com

北海水産
出典:https://www.hokkai.com/ja/?switch_language=ja

取り扱い商品の一例

  • アジの開き
  • サバの味噌漬け
  • ウナギのかば焼き
  • しめ鯖
  • 鮭の刺身

Pickup UMAKIYA(ドイツ国内)

ドイツ・フランクフルトに拠点を置くUMAKIYAは、日本食材全般を取り扱うオンラインショップです。 UMAKIYAの公式サイトでは、最新の在庫状況や商品ラインナップを確認できます。 鮮魚や魚介類の加工品も取り扱っていますので、ドイツの配達エリア内在住の方にとって、とても魅力的ですね。

>> サイトへ umakiya.com

UMAKIYA
出典:https://www.umakiya.com

取り扱い商品の一例

  • 日本の食材全般
  • 調味料
  • お菓子
  • 飲み物
  • 肉、魚

海外で入手が難しい食材はなるべく日本から持ち込むのが吉

著者:みゃーこ

私は、とくにパウダー系や、バニラエッセンスなど軽いものは、なるべく日本から持ち込むようにしています。海外で買おうとしても売ってなかったり、かなり割高だったりするので、自分で持ち込むことで海外生活のストレスを減らすことができます

そして海外生活が長くなるほど必要な食材がわかり「持ち込み上手」になりますよ。

\ ドーン!! /

日本からの持ち込み品
日本出張で夫が「気合と根性」で持ち帰ってくれた食材たち
海外駐在お助けママ

こんなに持ち込んで、果たして「持ち込み上手」と言うのか…?

日本から持ち込んだ食材で作った大福

これを食べれば気分は日本へ✈️

海外で手作りした大福
先日、海外で手作りした大福
愛おしい、おもちのような息子が共食い
愛おしい、おもちのような息子が共食い

材料はシンプルに、こちらの二つです。

さらしあんは、小豆を長時間煮込まなくても、お水でといて好きな甘さまで砂糖を混ぜるだけで使えます。とても手軽に使える上に、あんこを持ち込むよりだいぶ軽いのもポイント!

もち粉も、お餅を持ち込むより軽量です。

正直、どちらも商品の銘柄にはそこまでこだわりません。ただし両方、海外生活にあると、たまに和菓子を作っては家でとんでもない至福のひとときを味わえるので、手作りしてもいいよという方にはオススメです!

和菓子を海外で買うと、とんでもなく高いし、品質も微妙ですからね……。

中にイチゴを入れたら贅沢な、イチゴ大福!

海外で作った苺大福
クウェートで作った苺大福。この美味しさは忘れない…。

逆に、海外でも手軽に手に入るベーキング食材

  • 小麦粉
  • 砂糖(白砂糖、ブラウンシュガー)
  • バター
  • チョコレートチップ
  • ベーキングパウダー
  • イースト
  • ココアパウダー
  • アイシングシュガー
  • 着色料(液体タイプ)
  • ドライフルーツ  ・・・etc.
著者:みゃーこ

これらの食材は、わざわざ日本から持ってこなくても大丈夫ですよ〜!

洋菓子の発祥はヨーロッパですから、大体の食材が手に入るし、種類も豊富なのは当然といえば当然かもしれませんね。

他にもこんな食材は買える?買えない?といった質問があれば、問い合わせフォームから遠慮なくご連絡くださいね。

まとめ

海外でのベーキングには、現地で手に入りやすい食材を活用しつつ、日本から持ち込むものをうまく選ぶことがポイントです。とくに軽くて保存がきくパウダー類やバニラエッセンスなどは、日本から持参すると便利。海外生活が長くなるほど「どの食材が必要か」「何を持ち込むべきか」がわかってきます。

工夫次第で、海外でも日本の味を気軽に再現できるので、必要なものをリストアップして、忘れずに準備してみてください!

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