【衝撃】これが海外製炊飯器の現実【昭和にトリップ?!】

【衝撃】これが海外製炊飯器の現実【昭和にトリップ?!】

突然ですが、海外製の炊飯器って、日本と全然違います。
日本製の炊飯器のクオリティに慣れていると、驚きの連続なんです。

とくに我が家が最初に赴任した国、中東のクウェートでは、現地で手に入る炊飯器がびっくりするほどシンプルで、日本人の私たちの期待に応えてくれる炊飯器を探すことは、至難の業でした。

残念ながら今住んでいるヨーロッパの先進国でも、その状況はほとんど変わりません…。

著者:みゃーこ

今回は、そんなクウェートでの炊飯器事情や実際のエピソードと、現地の炊飯器を使用してみて分かったことをお伝えします!

目次

エピソード① クウェートでの初めての炊飯器選び

2017年、我が家がクウェートで暮らし始めた頃、家の近所のショッピングモール内に「X-cite(エキサイト)」という現地で一番有名な家電量販店が入っていました。まだ赴任してばかりで、クウェートどころか海外生活について右も左もわからなかったその頃。日本から炊飯器を持って行かなかった私は、鍋を使ってお米を炊くことに限界に感じ、そのお店に行って炊飯器を探すことにしました。

そこで見た衝撃の炊飯器売り場が、こちら!(2017年時点)

クウェートの炊飯器売り場
クウェートの炊飯器売り場

そこには、いつの時代の炊飯器だろう?と思うような、レトロ風な炊飯器が並んでいたんです。
雰囲気はどこか昭和っぽく、日本の炊飯器の歴史で言うと、私が生まれる前の時代の雰囲気?!
お値段は性能に伴ってか、日本円で1,000円台から高くても1万円台くらいが主流で、全体的にとても安いです。

まずそこで私は、当時のレートで2,000円ほどの激安炊飯器を購入してみました。
上の画像の中段、左から二番目の小さな炊飯器です。

この炊飯器を使ってみたところ、炊飯したら釜が焦げ付いてしまい、性能の低さに驚くと同時に、お安い値段に納得!そして試しに食洗機で洗ったところ、一晩でコーティングが剥がれてゴミ箱行きになってしまいました。

今考えれば、「炊飯釜を食洗機に入れるのはNG」というのは常識なのですが……。

その炊飯器を使い続けることはあっさりと諦め、それ以来、またしばらくお鍋でお米を炊く日々が続きました。

ですが、3食自炊の生活に加えてお弁当作りもあり、毎回の吸水などが再び手間に感じるように。

「お鍋で炊くと美味しい」と言うのはよく言われますが、私の場合、それよりも「面倒臭い」が優ってしまうんですよね……。

著者:みゃーこ

実際、5人家族で毎食、鍋でお米を炊くのってとても大変。

吸水時間を計り、お鍋の火加減を見ながら、タイマーを片手にじっと待つ。その手間が面倒で、「炊飯器って、こんなにありがたいものだったのか!」と日本の便利さを恋しく思ったことを覚えています。

さて、それから7年経った今、クウェートの炊飯器が進化しているかX-citeのオンラインショッピングのサイトを覗いてみました。
時は経っても、以下の通り全体的な雰囲気はほぼそのままでした。残念!

清々しいくらいに変わらない!

出典:X-cite 炊飯器の商品一覧ページ Rice Cookers In Kuwait

エピソード② 少し奮発して2台目の炊飯器を購入

次に、「安い炊飯器は焦げやすい」という学びを得た私は、前より少し高い4,000円ほどのPhilips製炊飯器を購入してみました。

こちらが2代目炊飯器。
ようこそ我が家へ!

Philips製の炊飯器
Philips製の炊飯器

ただし値段が上がったと言っても、やはり日本製のような高性能な炊飯器ではありません。タイマー機能なんて当然なく、操作は炊飯と保温のスイッチのみ。価格相応といった感じです。

ドキドキしながら使ってみたら、一応、焦げ付くことなくしっかりお米を炊いてくれました!

ですが、この炊飯器には保温機能が付いているとはいえ、保温中のお米はすぐに乾燥してカチカチに。残ったお米は炊飯器内に放置せず、すぐに冷凍保存する必要がありました。私のようなズボラ主婦にはツラすぎます。

日本製の炊飯器はタイマーや炊飯メニューが豊富で、炊き立ての美味しさが長時間キープされますよね。

「とりあえず炊ければいい」なら海外製でもOKなのですが、美味しいお米を楽しみたいなら、やっぱり日本製に勝るものはない!と分かりました。

著者:みゃーこ

何事も経験ですね。

とはいえ、これから海外へ赴任される方には、ぜひ私の経験を活かして、同じ失敗をしないようにしてほしい…!

現地での体験からわかったこと

日差しと豆電球の絵が描かれたノート
  • 価格が安い海外の炊飯器は機能もそれなり

    安価な炊飯器は焦げ付きやすく、耐久性も低いです。
    機能は炊飯と保温程度で、日本の比較的お安めな炊飯器に比べても性能が悪いです。


  • 鍋炊きは労力がかかる

    鍋でお米を炊くのは吸水や火加減の調整が必要で、とても手間が多いもの。
    毎日の自炊生活には非効率で、炊飯器のありがたさを再認識しました。


  • 多くの日本人にとって海外製の炊飯器では満足できない可能性が高い

    タイマーや機能性は期待できず、保温機能もお米が乾燥しやすいなど、日本製炊飯器に慣れている人にとっては不便すぎました。

\ 海外生活で同じことに気づいた同士、多数。 /

結論!渡航前に日本製の炊飯器を準備するべし

クウェートだけでなく、多くの国では、日本に比べて炊飯器の選択肢が限られているはずです。
もしこれから海外赴任されるなら、日本製の炊飯器を持参するのが圧倒的にオススメ
とくに家族帯同であれば日々の手間も増えるため、尚更です!

結局、我が家では、私の母がクウェートに遊びに来たときに海外対応の日本製の炊飯器を買って、持ってきてもらいました。
そのときの感動と言ったら……。

白ごはん
久しぶりに食べた美味しい白ごはん(イメージ)
著者:みゃーこ

日本の炊飯器で炊いたホカホカのお米をクウェートで最初に食べた時の感動は、今でも忘れられません!

日本製炊飯器を海外に持ち込む場合は、変圧器が必要かチェック!

もし、我が家のように海外対応の日本製の炊飯器を買うのではなく、日本で使用している炊飯器をそのまま海外で使う場合は、ほとんどの場合、大きな変圧器が必要になるので注意してください

海外生活で持っていく変圧器のイメージは、例えばこんな感じ。

出典:変圧器メーカー樫村公式サイト(WT-13EJ)

日本の電圧は世界で一番低く、「100V」ですが、海外は「110Vから240V」と幅広いんです。そんな海外の高い電圧で日本製の電気製品を使うと、機器に負担がかかって一瞬で壊れてしまうことも。最悪の場合、発火の危険性もあるので危険です。

そのため、海外で日本の炊飯器を使いたいときは、その国の電圧に合わせるための変圧器を準備することになります。

著者:みゃーこ

ただしこの変圧器、大きくてとても重量があるので、運ぶのも送るのも大変です!

上の画像の商品だと、重量は6kg!ずっしり重いです。
そして高い。ざっと見た感じ、3万円以上はします。

そこで、変圧器を用意したくない場合は、我が家のように渡航先の国に対応した「海外対応の炊飯器」を買うことで、変圧器は不要でそのままコンセントに差し込むだけで使えます(あとは電源プラグの形状の確認も忘れずに。)

海外対応のものを選んだことで、炊飯器を常に変圧器に繋いでおかないといけないというしがらみがなく、ちょっと炊飯器を動かして使いたい時も楽々でした!


なので今のヨーロッパ生活でも、新たに現地の電圧と電源プラグに対応した炊飯器をあらかじめ買って、持ってきています。

我が家の炊飯器
我が家で愛用中の炊飯器

海外対応の炊飯器の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

【補足】変圧器を使う場合のポイント

ポイント①

変圧器を選ぶ際には、消費電力の1.5倍以上の容量を持つ変圧器を選んでくださいね。

例:消費電力1000Wの炊飯器なら、1500W以上対応の変圧器を選ぶ。

サイトによっては、2倍〜3倍以上と書いてあるページもありました。炊飯器の加熱時には一時的に消費電力が上昇することがあるためです。

補足②

炊飯器以外にも日本製のホットプレートや他の電化製品を持っていく予定があれば、変圧器を1台購入して併用することも可能です。ただし、同時に使用する機器の消費電力を合計し、それに対応するW(ワット)数の変圧器を選ぶ必要があります。

同時使用を前提にした場合、変圧器の容量(W数)は必ず機器の消費電力合計の1.5倍以上を目安に選んでくださいね。

まとめ

私にとってクウェートでの海外炊飯器選びは、日本の便利さを痛感する貴重な体験となりました。

クウェートでは、シンプルすぎる2台の炊飯器を無駄にした我が家が、試行錯誤の末たどり着いたのは、結局「海外対応の日本製炊飯器」でした。

家族での自炊生活では、海外においても美味しいお米が欠かせませんよね。変圧器+日本製の炊飯器を持参するか、変圧器が不要な海外対応炊飯器を選ぶことで、渡航先でも快適な食生活が楽しめますよ。

ぜひ参考にしてくださいね!

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