
海外駐在が決まったけれど、日本から何を持っていけば現地生活が快適になるのかなぁ?
海外に送れる量も限られてるし、あらかじめ本当に必要なものと不要なものを知りたいなぁ。
こんな悩みにお答えします!
- 私が実際に海外駐在に持ってきてよかった物とその理由
- 持ってきたけど不要だった物とその理由
私は現在、夫と子ども3人の5人家族で、海外駐在生活を送っています。これまで中東(クウェート)で3年、ヨーロッパで2年、合計5年間の海外駐在を経験してきました。
初めての海外赴任だった中東の生活は、2人目の妊娠中に始まったこともあり、出産準備品をどこで揃えるべきか、どんなものが必要か手探りの連続でした。また現在のヨーロッパ生活においても、初めての国での暮らしは、やっぱり未知なことばかりでした。
でも、2度の「子連れ海外引越し」を経験し、実際に現地の生活に飛び込んで、ずっと家族の健康を支えてきた今だからこそ、海外生活で本当に必要なものが見えてきたと感じています。



今日は、そんな私の実体験をもとに、日本から持参してきてよかったものや、意外に不要だったものを具体的に紹介しますね!


結構な荷物ですよねぇ…
海外に持ってきてよかったものランキング TOP5


5位 生理用品
何度か使ってみたのですが、海外性の生理用品は漏れやすく、安心感がありません…。
生理用品は軽いので、梱包時にはクッション代わりとして活用できるメリットもあります。
毎月の安心感はプライスレス!なので、「多い日用」だけでも、日本製のものを何パックか持ってきておくとよいでしょう。



あまり使用感を気にしないのであれば、現地の生理用品を使っている女性も周りに多数いますよ。
4位 日本の肌着
海外製の肌着は品質の割に、価格がかなり高めです。
たとえば「H&M」や「Zara」などで子どもの肌着を買うことはできますが、何度も洗うとすぐに伸びたりして、ダメになってしまいます。そもそも、日本のイオンや西松屋やアカチャンホンポみたいに、「安くて十分な質」のお店はあまり見かけないんですよね……。
もともと我が家では、子どもたちはユニクロのメッシュ肌着、私はブラトップ愛用者。
家族揃って肌着はユニクロ派なので、多めに買ってきておいて、正解でした!
ためしに、日本とドイツのユニクロで全く同じ、子どものレギンスパンツを比べてみましょう。




7.9ユーロは、この記事を書いている時点のレートで1,300円ほどなので、日本の価格790円とは、だいぶ価格に差がありますよね。ユニクロは世界に進出していてありがたいとは言え、やっぱり日本で買うよりだいぶ割高になってしまいます。
H&MもZaraも円安のこの時代、日本の方がだいぶ安いです。



とくに子どもの服はサイズアウトも早く、どうせ必要になる物なので、先を見越して買っておいても損はないと思いますよ。
3位 日本の調味料・ふりかけ
海外で日本の食材や調味料を買うと3〜4倍の値段が当たり前。たとえば、しょうゆやみりんなど基本の調味料でも、1本1,000円とかはザラで、上等な商品であれば信じられないくらいの”高級品”になります。
だんだん海外生活が長くなるにつれて金銭感覚はバグってきますが、どちらにしてもかなり痛い出費だし、毎日ちびちび使うのも面倒。なので日々使う調味料こそ、重量が許す限り、なるべくたくさん持ってくることをオススメします。




また、ふりかけやお茶漬けの素、ダシの素など粉状のものや、海苔・ワカメ・鰹節といった乾物は、軽い上に、日本の味を簡単に楽しめるので、こちらも出来るだけたくさん持ってきておくとよいでしょう。
スパイス系は、海外の方が充実していて、安く売られているので、現地で買えば大丈夫ですよ。
ほかにもカレールーだって刻み海苔だって、なんでも大容量サイズが安心感あり!







ちなみに、私が最初に赴任した中東のクウェートは、宗教上、お酒と豚の持ち込みが一切禁止されていました。
国によって持ち込める物、禁止されている物は決められていますので、各国の政府の公式サイトや、税関、航空会社のウェブサイトなどで、事前に情報をチェックしてくださいね。
2位 和食器・箸


ダイソーや無印などの日本企業が出店している国であればとても助かるのですが、そうでなければ和食器や箸は高くて、なかなか良いものに出会いづらいので、お気に入りの食器やお箸を持ち込むことをオススメします。
とくにご飯茶碗と汁椀は、あるだけで毎日の食卓が一気に和の雰囲気になりますよ。
上の写真の一番左の3色のお茶碗だけ、ヨーロッパのIKEAで買ったものです。子ども用の茶碗にちょうど良いサイズなので、載せてみました。
また、海外生活では食洗機が大活躍。我が家では1日1回〜3回ほど回しています。
なので食洗機対応の食器やお箸だと、ストレスフリーです。


楽天で買ったこのお箸は、可愛いし質感も良くて、持ちやすく、食洗機も使えて、すごく使い勝手がよいです!



引越しの際には、お気に入りのお皿が割れないように梱包に気をつけてくださいね。
我が家は、何個かお気に入りのお皿が割れていてショックでした……。
1位 海外対応の炊飯器(made in Japan!)


堂々の首位は、なんと炊飯器です!
これは間違いなく、持ってきてよかったものダントツ1位!!
海外製の炊飯器は性能がイマイチで、その割に高く、なんと言ってもお米が美味しく炊けないんです。
日本製の絶対的安心感といったらありません。
実は我が家は、クウェート駐在のときに炊飯器で一度失敗しています。
当時、びっくりするくらいレトロな炊飯器が現地の家電量販店に売られていたんですが……


いつの時代の炊飯器?!
この時の体験については、以下の記事で詳しく書いています。


結局、我が家ではこの中から2度、炊飯器を買って使ってみたものの、全然使い物にならず、最終的には日本から母に日本製の海外対応炊飯器を担いで持ってきてもらった過去があるんです。
その炊飯器のおかげで、その後の食生活の質が爆上がりしたといっても過言ではありません。



その時の母は神様に見えました!
他にも日本から持ち込むべき理由はいくつかあるのですが、こういった体験をふまえて、このブログではあらかじめ海外対応炊飯器を日本で買って、赴任時に現地へ持っていくことをオススメしています。
海外対応の炊飯器については、以下の記事へ


持ってきたけど不要だったなと思うもの
反対に、高い送料や手間をかけて持ってきたのに、結局不要だったなと思うものもいくつかありますので紹介しますね。
分厚い冬服
私が今駐在しているヨーロッパは、冬はとても寒くなりますが、室内は暖房がよく効いて暖かいので、分厚いセーターなどの冬服は意外と着る機会がありません。現地のセールで暖かいダウンや防水・防風の高性能ジャケットを入手して、駐在期間で着倒すのがオススメです。
子どもの服装に関しても、アウターはしっかり暖かいものにしてあげて、インナーは薄手のロンTくらいが体温調節もしやすく、ちょうど良いです。


内側がモコモコのフリース素材のジャケットが一番、使いやすいです。
子どものオムツ・おしり拭き
私が最初に海外赴任した時は、赴任先が中東のクウェートという当時まだよくわからない国で、第2子妊娠中だったこともあって、愛用のおしり拭きをダンボール一箱分、ギッシリ中東に送りました。
渡航後に見てみたところ、海外製のおしり拭きは高価な上に匂いがきつく、分厚すぎたりしてやっぱりコスパが悪いと感じたので、持って行ったことに後悔はしていません。
ただ、使っていると海外製のおしり拭きにも慣れてきます。しまいには、逆に分厚いほうが良くなってきて、日本のおしりふきがペラペラに感じることもあったくらい……。
なのでそんなにたくさんのおしり拭きをわざわざ持ってこなくてもよかったなぁと思いました。
子どものオムツに関しては、冒頭の生理用品同様、海外製は質感も日本のもののようにフワフワではないし、何より漏れやすいですが、やっぱりこちらもだんだん慣れてきます。それにオムツは消費量がすごく多いので、現地で購入した方が圧倒的に楽ですよね。



こればっかりはパパ・ママのこだわり具合によるかも。
シャンプー・トリートメント
シャンプー類は日本の愛用品にこだわる人はもちろん持ってきてもよいのですが、調味料と同様に、重量がかなりあって配送料が高額になります。
また、たとえ持ってきても、日本のシャンプーは海外の硬水に合わず、泡立ちづらいと言われています。
実際に私は、1度目の中東赴任の時には、こだわりのシャンプー・トリートメントをまとめ買いして日本から大量に持ち込みました。だけど、2度目となる今回のヨーロッパ赴任では、最初の仮住まい生活用の1本だけしか持ってきませんでした。


こだわりのシャンプーじゃなくても、使ってみたら意外と大丈夫。



愛用品を持ってこなかったがために、最初はお気に入りのシャンプーが見つかるまで「シャンプー難民」になりましたが、結局行き着いたのは無難なパンテーン。
amazonなどで安く手に入り、大容量タイプはたくさん使っても罪悪感が少なくてとても良いです。
大家族でも長く使えてありがたい…!
クレンジングオイル・洗顔フォーム
日本人女性はクレンジングオイルまたはクレンジングジェルなどでお化粧を落としてから、洗顔フォームを使って水で洗顔する方が多いと思います。だけど海外では、日本のような洗顔方法は一般的ではなく、お化粧はコットンや拭き取りシートで「拭き取って落とす」人が多いそうです。
最初、私は水で洗顔しないとお化粧が残ってしまうのではないかと抵抗があって、今回のヨーロッパ赴任でも日本のクレンジングオイルと洗顔フォームをたくさん持ってきました。
だけど、現地の拭き取り化粧水や化粧落としシートを試しに使ってみたら、意外と使い心地がよく、試す価値ありと感じました。
なんといっても寒い冬に水で洗顔しなくて済むし、手元や服の袖が濡れたりすることもないので、化粧落としのストレスが減ったんです!今では、日本に帰国後も、拭き取り化粧水を使いたいと思っています。


(左がヨーロッパでの購入品、右が日本からの持参品)
いくつかの拭き取り化粧水を使ってみた結果、私にはlaveraというメーカーのオーガニックの拭き取り化粧水が肌に合ったので、日本製品はそっちのけで、結局laveraをずっと続けて使っています。



ウォータープルーフのマスカラを落とすときは、日本から持ってきたクレンジングオイルも活躍していますよ。
とはいえ、クレンジングオイルも普通に現地で売られてます。
まとめ
海外赴任に向けての準備は、必要なものと不要なものを見極めることが重要です。
この記事では、私の実体験を基に、日本から持ってきてよかったものや不要だったものを具体的に紹介しました。とくに、日本製の炊飯器や調味料、肌着など、現地で手に入りづらいものが生活の質を大きく向上させる一方、現地で十分代替可能な冬服やシャンプー類などは持参しなくても問題ありませんでした。
海外生活では、日本と現地の文化や商品事情を理解しながら、自分や家族にとって本当に必要なものを選んでください。
この情報が、これから海外赴任される方々の準備のお役に立てたら幸いです。
なるべくストレスは最小限にして、新しい環境でも充実した日々をお過ごしくださいね!